本文へスキップ

血圧の正しい測定法

高血圧と健康生活

TOP > 血圧の正しい測定法

スポンサードリンク



血圧は時間によって変化する?


 低血圧の人は朝、なかなか起きられないといいます。血が頭まで回るのが遅く、いつまでも寝床でボーとしてしまう、というのですが本当でしょうか。

 一般的にいって、早朝は血圧が低いものです。というのは、人間寝ているときは血圧が低くなっているからです。つまり、血圧は1日のうちにかなり変化するということなのです。心拍数も同じで、睡眠時は低くなっています。理由はいろいろありますが、まず寝ている姿勢が高い血圧を必要としないからです。横になった姿勢では、体の上下の差はほとんどありません。立ち上がると足の先から頭のてっぺんまで1メートル以上あり、この高さを維持するには大きな血圧が必要になります。

 ところが、脳血管障害のある人は、睡眠時でもほとんど血圧が下がらないという報告があります。正常な血圧を脳が感知できなくなっているからだと思われます。

 また、季節や気温によっても、血圧は大きな変化を示します。寒い冬場は血圧が上昇しやすくなっています。冬、朝一番のトイレで脳卒中を起こし倒れることが多いのはこのためです。

 深夜から明け方にかけて、脳梗塞が起きやすいのは、日内変動による血圧の低下の結果と考えられています。





高血圧と診断される目安は?


 血圧は個人差がありますから、一概に数値をあげて、これ以上の人は高血圧で、これ以下ならば正常、と簡単にはいえません。このあたりが高血圧のむずかしいところでしょう。

 WHO(世界保健機構)が定めた高血圧の基準というものがありますから、これを参考に紹介しておきましょう。

 正常値は拡張期血圧(最低血圧)が90以下、収縮期血圧(最高血圧)が140以下となっています。高血圧はそれぞれ、95、160以上です。

 ただし、この数値はあくまでも目安であって、個人差があります。また、その日のコンディションによっても差が出ます。なお、最近は米国高血圧合同委員会が定めた分類表を用いる医者も多くなったようです。これは、最低血圧を基準にし、90以上を高血圧として判定するものです。どうして最低血圧を基準にしているかといいますと、最高血圧に比べて変動が少ないからです。

 また老人のように、収縮期だけ上がる高血圧もあるので、この場合は、最高血圧160以上を高血圧としています。





1回だけの数値で判断しない


 1日のうちでも変化し、また精神的なことでもすぐに変化してしまうのが血圧ですから、1回だけの数値で高血圧かそうでないかを判断してしまうのはたいへん危険なことです。

 座った姿勢でリラックスした状態のもと、1日2回、しかも1回の検査で3度以上測定し、その平均値で判断するようになっています。それくらい慎重に測定しないと正しい数値がでてこないということなのです。

 また、食事のあとや飲酒、喫煙のあとは血圧が高くでますから、検査の前は控えることが肝心です。その他、心配事、ストレス、肉体的な疲労といったものも、大きく影響しています。

 血圧は夜間睡眠中が最も低く、夜間このようになにも影響を受けていない最も低い血圧を基礎血圧とよび、昼間日常生活中の血圧を随時血圧とよびます。高血圧の診断と治療にはこの随時血圧を目安としてつかいます。


腕で計るのは動脈が近いから


 一般に血圧測定は上腕部にマンシェットという布を巻いて行います。座った状態での測定ですから、上腕部がもっとも位置的には測定しやすいのですが、それ以外にも理由があります。

 上腕部は、動脈が皮膚のすぐ下を走っているからです。血圧測定は血管ならばどこでもいいというわけにはいきません。動脈の流れが必要なのです。もっとも、上腕部で測定できない場合は、大腿部の内側、指先などでも測定は可能です。

 ところで、ときには2か所以上で測定する場合もあります。血管の一部がどこかで狭窄を起こしているような場合、当然、部位によって血圧が違ってきます。2か所以上測定することによって、これがわかるのです。

 昔は血圧測定は医者や看護師に任された仕事でした。しかし、最近は測定機器も進歩し、家庭で手軽に測定できるようになりました。毎日測定することによって、血圧の変化による病気の早期発見にもつながりますので、おすすめします。

 測定のコツは、心臓と同じ高さで計ること。測定機器の説明をよく読み正しい使い方をすること。とくに、血圧計のセンサー部が、動脈の真上にくるようにして測定することがいちばん大切です。そのほかに、毎日同じ時間、同じようなコンディションで測定すること。飲酒、喫煙時は避けること。尿意、便意を催しているときも避けること、、、などです。


免責事項

「高血圧と健康生活」は、情報の最新性、正確性に重点を置いて作成しておりますが、記述内容、リンク先の内容について保証するものではありません。
「高血圧と健康生活」をご利用いただいた事による、いかなる損害、損失、トラブル等に関して、一切の責任を負いかねます。
「高血圧と健康生活」およびリンク先の内容につきましては、御自身の判断、責任においての御利用をお願い致します。