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血圧が上がる理由

高血圧と健康生活

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頭に血がのぼる、は本当?


 俗に、頭に血がのぼるといいます。カーッとして思考がストップ、まるで体中の血が一時に頭にのぼってきてしまった感じがします。実際はどうでしょうか。

 たしかに人間、激怒したりあるいは異常な緊張が続いたりすると、血圧が上がり脳血管が拡張される結果、脳に血液が上がったような状態になります。

 血圧が上がるのは、心臓から送りだされる血液の量が増えたためか、あるいは血管が収縮したためです。血管の収縮といっても、血圧に影響をおよぼしているのは大動脈や静脈ではなく、末梢血管、毛細血管といった存在です。

 誰でも緊張すると鼓動が早くなります。心臓が1分間に送り出す血液の量(拍出量)はだいたい決まっていて、正常な状態ならば4〜5リットルです。ところが、なんらかの原因で鼓動が早くなると、当然、拍出量は増加します。つまり、心臓はそれだけ余分に働かなくてはならなくなります。心臓から押しだされる圧力も増えますから、これが血圧上昇につながります。

 また、緊張すると末梢血管を収縮させるカテコールアミンというホルモンが出て、血管の抵抗が増します。この結果血圧が上昇します。このように、血圧は心臓から送りだされる血液の量と勢いと血管の抵抗の要素によって決まります。どちらの要素が増しても血圧は上がります。ですから私たちがカーッとしたり、喜んだりするたびに、体は必要に応じて調節され上下しています。この調節をしているのが神経、血圧を調節する物質、循環する血液の量を調節する腎臓、血管壁の平滑筋肉細胞等で、互いに作用し合って血圧を上げ下げしています。





神経が血圧をコントロールする


 血圧を安定させるには、まず精神の安定が不可欠です。心臓や血管の動きは交感神経の緊張と緩和によって左右されるからです。

 心臓はもともとは血管です。この血管の動きをコントロールする神経は、延髄にある「血管運動中枢」によってなされます。この血管運動神経から交感神経を通じて、命令がでると、血管が収縮し、血圧をあげます。

 血管の圧受容体で感じた圧力は、神経を通して血管運動中枢に伝達され、ここから再び、心臓と血管に信号が伝達され、適切な血圧がつくられるのです。

 なお、血管運動中枢は大脳の支配下にあります。大脳はストレスを感じたりする場所です。長期にわたって緊張やストレスが続くと血圧が上昇したりするのは、大脳の影響ということができます。





血圧を上げる物質、下げる物質


 神経の働きのほかにも、体内では直接血圧を上げる物質や、その逆に血圧を下げる物質が生成されています。

 まず血圧を上げるように働きかける物質としていちばん重要なものには、交感神経の伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリン等のカテコールアミンがあります。この点でこれらの物質はある意味では神経による血圧の調節に働いています。血圧の1日の変動とノルアドレナリンの血中濃度はよく関係し、変動していることや本態性血圧の人の濃度のほうが、正常の人より高いことなどは、この物質の高血圧における役割の重要性をあらわしています。次に重要なのは腎臓からつくられるレニンというホルモンで、アンジオテンシンという昇圧物質をつくり、協力な血圧上昇作用を示します。この一連の血圧上昇に関する物質をレニン・アンジオテンシン系とよびます。また脳下垂体から分泌されるバゾプレッシンは、腎に働き水の再吸収を増し、体液量を増して血圧を上げます。また副腎から分泌されるアルドステロンや糖質コルチコイド、甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモンなどは、血圧を上げるように働きます。

 逆に血圧を下げる物質としては、まず腎等でつくられるカリクレインで、血液の中の物質に働き、キニンという物質をつくります。この物質の血管拡張作用により血圧が下がります。そのほか、腎のプロスタグランジンE2やI2も血圧降下作用をもっています。また最近、心房性ナトリウム利尿ペプチドも心臓から分泌され血圧を下げるのに働いています。ナトリウムには水を体に蓄える作用があり副腎皮質ホルモンのアルドステロンは腎からナトリウム水の再吸収を増し、循環血液量を増やして血圧を上げます。心房性ナトリウム利尿ペプチドはナトリウム水の排泄を増し、血圧を下げます。カリウムはナトリウムに体拮抗的に働き、血圧を下げるように働きかけます。カルシウムに同様な血圧を下げる働きがあるという報告もあります。


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